犬には甘えん坊の性格があり、一瞬でも飼い主と離れていられない症状に分離不安というものがあります。

飼い主がいないことに敏感に反応して不安を覚えるのが分離不安で、飼い主から離れることで犬は大きなストレスを生むことになります。

ストレスが生まれると、過剰に吠えたり、破壊行動や自傷行為にまで及ぶことがあるので、飼い主は早急に適切な対応を図っていかなくてはなりません。

飼い主の関わり方がまずいと分離不安を呼ぶ

基本的に飼い主が一人暮らしの場合に分離不安になりやすく、逆に複数の家族がいる家庭で飼われている犬はなり難い傾向にあります。

いつも誰かがいる家庭では、犬は不安を感じることが少ないので、分離不安はおきにくいのです。

飼い主とべったり過ぎるのもダメ

ただ、犬は愛情を注げば良いというものではなく、飼い主の過剰な愛情が分離不安の原因になっていることも多いので気をつけないといけません。

いつも飼い主と犬がべったりと生活していると、少し離れただけでも犬は不安を覚えるものです。

間違ったしつけの仕方もダメ!

また、過度の接触だけでなく、不適切な罰を与えたりなど飼い主が一貫性のない関わり方をしていると、犬は不安になって安心できる居場所がないと思うようになります。

外出時や帰宅時に強い愛情表現を示す飼い主の態度も不味く、在宅時と不在時に違いを強調しすぎると、かえって犬の不安を仰ぐことになり、分離不安になりやすいです。

信頼関係を再構築する

犬の分離不安は、簡単に言うと人と離れた時に起きるストレスで、飼い主がいない時に極端な行動を起こしてしまいます。

飼い主と離れた際、破壊行動や逃避行動、過度に吠えたり、不適切な場所で排泄したりするのですが、飼い主が不在の時だけに問題行動を起こすのが特徴です。

いつも飼い主の行動を目で追っていて、トイレの中までついてきたり、飼い主が少し離れただけで鳴いたりする犬は、分離不安になりやすいと言われています。

犬が分離不安になるとどうなる?

分離不安になると興奮状態になり、留守中に吠え続けたりするので飼い主にとっては非常に迷惑な話なのですが、犬はその時、大きなストレスを受けている状態です。

脈拍が早くなってホルモンの分泌にも異常が起きているので、犬の健康のためにはできるだけ早く対策を講じる必要があります。

不安によって自傷行為をしたり、食欲不振から下痢や嘔吐を繰り返すこともあるので、問題に適切に対処しながら、飼い主との信頼関係を再構築することが肝要です。

自立できるよう訓練する

犬の分離不安を解消するには、飼い主がそばにいなくても犬が自立できるようにしてやることが大事で、そのためには絶対に甘やかしてはいけません。

そもそも犬が分離不安になるのは、飼い主の甘やかしが大きな要因になっているので、そのことを心してしつけるべきです。

分離不安を改善する方法

具体的な改善方法としては、飼い主が外出する時は30分前から犬に話かけたり、触れたり、餌を与えたりしないようにして、無視しながら立ち去ります。

外出するふりをする訓練が大事で、外出の支度をするふりをしながら実際には外出しないようにして、外出時の支度による不安に馴れさせるようにしていきます。

ふりをした時に犬が不安がった時は、落ち着くまで玄関で待機し、落ち着いたら外に出てすぐに帰宅するようにし、外に出る時間を少しずつ伸ばしていくと効果的です。

飼い主と離れる行為は、当たり前であることを認識させながら、自立を促していきましょう。

家の中での犬と飼主の振る舞いを修正する

分離不安に対応するには、徹底したしつけの見直しを図ることが大切で、飼主と犬との接し方を改善していく必要があります。

自宅での犬と飼主の行動を注意深く観察しながら修正していくとよく、たとえば犬と遊ぶ時は常に飼主主導で行うようにし、犬の方から擦り寄ってきても無視を徹底します。

過保護な対応はNG!

過保護にならないよう、ある程度、突き放すくらいの覚悟が必要で、犬主導型の接し方ではなく、飼い主が厳しく服従させていくことが大事ですよ。

そして外出する時は、気配を察知されないよう何気なく出るよう心がけ、出かけたからと言ってずっと独りになるわけではないことを学習させて行くことが重要です。

また、帰宅した際の態度も大切で、犬が喜んで寄ってきても無視するようにし、しばらくして落ち着いてから接するように心がけます。

実際に外出する時は、犬の寂しさを紛らわすためにお気に入りのおもちゃを置いておき、帰宅した際、犬が物を壊していたり、排泄ミスをしていたとしても決して叱ってはいけません。

分離不安をする犬への対応で覚えておきたいポイント

犬の分離不安は、飼い主の過剰な愛情が原因であることが多く、不適切な犬との関り方が大きな要因になります。

改善するには、自立できるようにするのが一番なので、外出するふりをする訓練をして、外出時の不安に馴れさせていくようにしましょう。

そして外出する時や帰宅した際は、犬に話かけないよう無視し、家の中での犬と飼主の振る舞いを修正していきます。

分離不安を解消するためにしつけるには、飼い主主導で信頼関係を再構築しながら接していくことが大事ですよ。